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ブダイと言う魚はあまり市場に回らないので、
特に関東以北では馴染みが薄い魚です。
勿論、我々釣り人はその存在を知ってはおりますが、身は締まっておらず、磯臭いという悪評判を耳にします。
写真上の赤い奴がブダイです。そのいかめしい顔つきから『醜鯛』とも、『武鯛』とも書くそうですが、確かに、美味しそうな風体ではありません。
冬場は旨いと言う話もちらほら聞いてはおりましたが、今までは釣れても迷わず放流しておりました。
ところが先日、三宅島において『ブダイしか釣れなかったから逃がした。』と言った所、
島の人にかなり責められまして・・・。
今回の三宅島釣行の初日はブダイを狙い撃ちしてみました。
結局、2匹釣れたので島の呑み屋“波鳥羽”さんで調理してもらいました。
小さい方は甘辛い煮付けでした。ほくほくしたと癖の無い身でなかなかの美味でありました。
そしてこちら。
手前の刺身は写真下のイシガキダイですが、奥にあるのがブダイで、ちょっと分かりにくいのですが、凍っているのです。
つまりルイベです。
いくぶん身の柔らかいこの魚の食べ方といしては、
なるほどと言った感じです。これをワサビ醤油ではなく、柚子胡椒を醤油に溶いて食べるのです。
これがなかなかでありました。半溶けぐらいが丁度良いでしょう。
11月から3月くらいまでの寒い時期は本当に美味しいのだそうで、他には味噌汁にするのだとか。
今まで、逃がしてしまった事が悔やまれて悔やまれて・・・。
また呑み過ぎてしまいました。
高級とは言えない食材を、その土地ならではの調理法で食べる。
これが旅の醍醐味です。
その土地にしっかりと根ざした店に入ると、結構、そういう食べ物が出てきます。
住んでる所でいつでも食べられるものを、わざわざ旅先で食べたってしょうがないでしょう?
やはり、おでんは大量に作った方が美味しいようです。
寸胴鍋にいっぱい作ってしまいました。
私が好きなのは昆布・じゃがいも・大根・卵。
魚のすり身系は入っておりませんで、もっぱら、出汁のを取る為に入れているような気がしないでもありません。
いつどこでこの事を言ったのかは覚えておりませんが、権太楼一門において、私は無類の昆布好きと言う事になっております。
毎年正月には昆布巻きをかなり勧められるのですが、正直、甘い味付けの昆布は・・・。
好きなのはおでんの昆布と塩昆布なんですが・・・。
いつか言わなければ!!
鍋物の湯気が恋しい季節になって参りましたが、以前から思っていたことがります。
あの、出汁昆布を捨てるのが勿体ない!!
もう十分役割を果たした出汁ガラである事は分かってはいるんですが、どうも捨てるのが忍びない。
『何かに使えないか?』と3品作ってみました。
ちぎったレタスに千切りの昆布。マヨネーズで和えてすりゴマをかける。
ごぼう、人参と一緒に炒めてはいけません。何しろ、一度湯掻いてあるのですから・・・。 時間差で後から入れた方が良いでしょう。
以上3品。
味はと言いますと、そこはやはり出汁ガラですから・・・。
(邪魔はしませんけど。)
ただ色どりが代わって、量が増えるだけです。
それから、物を大事にしている自分に酔うくらいでしょうか。
もし、これがどこかの店で、お通しか何かで出てきたら・・・私は怒ります。
東海村での仕事が終わったのは午後8時半。
特急ひたちは上野まで1時間半ほど。
私はあまり電車の中で呑むのは好きではないのだが、まぁ、仕事の後のビールはすぐに飲みたいもの。
同行した時松君と1本ずつと言う事で、車内販売にて・・・。
つまみを彼のセンスに任せたら、ホヤの干したものを選んだ。
別にホヤが嫌いなわけではないが『これ、本当に大丈夫か?』と言いつつも食べてみると・・・
いやぁ、近頃のおつまみは馬鹿に出来ません。
立派にホヤでした。
特に後味はまったくもってホヤでした。
結構気に入ってしまいました。
それにしても、数あるつまみの中からホヤを選ぶとは、三遊亭時松・・・かなりの酒呑みと見た!!
仲良しのお寿司屋さんの大将から電話が・・・「今日は店が休みだから・・・。」
「・・・ああ、そうですかぁ。」と言う会話も「一緒に呑みに行こう!」と言う所までは、発展しませんでした。
ところが、これがきっかけになってしまい、寿司が食べたくて仕方がない。
“フグは食べたし命は惜しい、寿司は食べたしお金は惜しい”(こんな言葉は勿論ありませんが・・・。)
ならば、家で作ってみるか!!手巻き寿司ならなんとかなるだろう。
『天麩羅と寿司に限っては、お店の味には絶対かなわない。』と思っている私なのに、魔が差してしまいました。
勇んで買い出しに近所のスーパーへ、本マグロ中トロ入りの刺身の盛り合わせとサンマの刺身を購入、それから生イクラも・・・。
結構、値が張ってしまい『回転寿司くらいなら行けたかも?』と気が付いたのは、家に帰ってきてから。
もう後には引けません。
台所に立って、それぞれ刺身のひと切れが大きいので、一枚を切って二枚にするという涙ぐましい小細工をして完成です。
刺身は切るだけですから、それなりに美味しいのは当たり前です。
問題は寿司飯でした。いろいろ、料理本やらネットやらで調べたのですが・・・イマイチ!!(初寿司飯は硬すぎたし、何かが足りない。3合も炊いちまったのに・・・。)
妻に言われました。「その仲良しのお寿司屋さんに訊けば良かったのに。」と・・・。
なんてデリカシーのない女なのでしょう!!
やはり、それだけは訊けませんよねぇ。
福江島で沢山のサザエを頂きました。
刺身、壺焼とオーソドックスに頂いておりましたが、本日は洋風に・・・。
見た目には普通の壺焼に見えますが、これはワインに合うサザエ。
以前どこかのビストロで食べたのを思い出して作ってみました。
サザエを網に乗せて、グツグツと煮えてきたら、すりおろしたニンニクとバター一片を入れます。貝全体に
味がなじんだと思しき頃に、殻から取り出して刻んだパセリを散らして出来上がり。
味はエスカルゴに似ているような、似ていないような・・・。サザエには苦味と磯の香りがあります。
(注:殻からの取り出しには細心の注意を払いましょう。途中で切れると、物凄く悔しいですから。)
地方に行って、『これは珍しいから、お土産に買って帰ろう!!』
そう思って意気揚々と着いた東京駅で、全く同じ物が売っていたりする。
この時のショックはかなり大きい。かさ張る物や重い物だったりしたら、なおさらである。
流通が発達したおかげで、
東京で手に入らない物はないのではないかとさえ思える。
異論はあるだろうが、やはりその土地でしか手に入らない物がもっとあった方が楽しいと思う。
駅弁もかなり色々な所で手に入るが、それでもまだ地域限定率は高いように思える。
“上野駅限定”この小さな活字に心奪われ、さほどお腹は空いていなかったのだが、ついつい買ってしまった。
東京駅で売ってたら、怒るぞ!!
普通はリリースするサイズのカンパチ(20cm程)です。
釣り針を飲み込んでしまっていて、
逃がしても海底で昇天することは間違いありません。
『コイツの死を無駄にしてはいけない。』と思い、持って帰って塩焼きにしてみました。
正直、まったく期待はしていなかったのですが、これが驚くほど美味い!!
やはり、高級魚のプライドなのでしょうか?
栴檀は双葉より芳し、蛇は寸にしてその気を現す!!
次からはもう、リリースしないぜ!!
左から、カワハギ・トビウオ・メジナの刺身です。
良く、夏メジナはまずいと言われますが、そんなことはありません!!
ほのかな甘みと、かすかな磯の香り、じわりと染み出てくる白身魚特有の脂。美味いですよ。
自分で釣ったから美味く感じる・・・だけではありません。
近頃は、時々、デパ地下の魚売り場でも見かけます。
メジナは見た目が黒くて美味しそうには見えませんが、勇気を出してみて下さい。
40cm以上なら、断然刺身がお奨め。
30前後なら、三枚におろして(←ここが大事)塩焼きかソテーが良いです。
関西ではグレ、九州ではクロ。旅先で見つけたら、試してみては?
九州ツアーの最中に頂きました。粒ウニ(塩ウニ)の瓶詰め。
そのまま、いただいても美味しいのですが、『何かに使えないか?』と思い、リゾットを作りました。・・・いや、もとい、イタリア風おじやです。
米から作るなんて、そういう手間のかかることは本職に任せておきましょう。
まず、玉葱のみじん切りを炒めて、牛乳と水を適当な割合で・・・。
固形コンソメを一つと粒ウニも適当に入れます。コンソメが溶けた所で、
冷やご飯を入れて、いい感じになったら、塩・胡椒で味を調えます。パルメザンチーズをかけて出来上がり!!
今回は粒ウニという物がどうなるか分からなかったので、
ニンニク、パセリなど自己主張の強い連中は使わなかったのですが、それでも『ウニはどこにあるの?』という感じになってしまいました。
牛乳には匂いを消す効果があると聞いたことがありますが、そのせいでしょうか?
それとも、失敗を恐れてウニの量をケチったからでしょうか?
・・・まぁ、ウニの事を忘れれば、柔らかめのリゾットとして充分なので、良しとしましょう。
私はイタ飯炭水化物の御三家(パスタ・ピザ・リゾット)中で、
リゾットで呑むのが一番好きでして・・・。ビール、ワインとどちらにも合うと思っております。
とにかく、酒が進むんですよ。
ただ残念ながら、この粒ウニのリゾット・・・朝飯でありました。
確かに今は流通がしっかりしているので、なんでも手には入りますが、
やはり美味い物を食べようと思ったら、口を運ぶしかありません。
特に野菜は採れたての物の美味さは驚くべきものがあります。
これはルッコラ(ロケット)です。イタリア料理などで添え物として、二三枚、肉や魚の上に乗っているアレです。
或いは、サラダの中にもよく入っています。
すこし辛味があり、ほろ苦い野菜で私は大好きなのですが、本物の味を求めてイタリアまで行くという訳にはいかないし・・・。
と言う事で、家で栽培してみました。
実に簡単に収穫に至ります。ただ種を蒔いて、水をやるだけ。
家の近所にはこれだけを売っているスーパーがないので、軽く優越感にひたりながら、ゆで卵を乗せたサラダにしました。
なお、ゆで卵の殻が上手くむけないと言う方に・・・。
新鮮な卵は殻がくっつくなど諸説いろいろありますが、
私の個人的な経験から言うと、冷えた卵は殻がくっつくようです。
新鮮だろうが古かろうが、完全に常温にしてから茹でれば間違いなし!!
朝の情報番組でやっていたメタボリック対策料理です。
何の変哲も無いヤキソバに見えますが、麺の半分はシラタキで作りました。
作り方は全く同じです。先ず野菜を炒めて、半人前の麺とほぼ同量の湯掻いたシラタキを合わせて炒めるだけです。
入っていると分かった上で食べてみても、シラタキの存在は全く感じられません。
これでカロリーはほぼ3分の2になるそうです。
かなりの優れもので、本当にお勧めなのですが・・・腹持ちが悪く、すぐにお腹が空いてしまいます。
やはり、完璧なものはなかなか無いようです。
散歩の途中、スーパーに寄ったら、牛スジがあったので、思わず衝動買いしてしまいました。
この煮込みが好きなもので・・・。
生姜と青葱と一緒に下湯でして、あとは酒・みりん・水・砂糖・醤油・塩を勘で入れます。ごぼう、にんじん、大根、蒟蒻、ゆで卵を入れて、ただひたすら煮込むだけ。
これは一時間ほど煮込んだ後の状態です。勿論、食べようと思えば食べられますが、まだまだまだ・・・。
皿によそっていないのは、今日は食べないからです。
明日になって、味が馴染んだところで食べるつもりなのですが・・・。
・・・我慢できるかな?
きっと、てんぷら好きは生まれつきです。
ですが、体が資本のこの商売。毎日、毎日、油物という訳にはいかないのです。
でも、体が欲するから仕方ないのですよ!!!
『せめて野菜ならば。』とパセリの天麩羅。
こういう西洋野菜では、以前、セロリの葉が旨かったのですが、今日もなかなかでした。
え?『他に何を揚げたのか?』ですって?? ・・・そんな事は、まぁいいじゃないですか・・・。
・・・ただ、ひとつ気がかりなのは、こういう薄い葉物野菜のほうが衣が多いような気が・・・。
しばらく、体重計には乗らないでおこう。
大トロは財布が許してくれませんので、アボガドを・・・。
自宅で食すのは初めてです。と言うか、今までほとんど食べたことがありません。
・・・にも拘らず、何故か、勢いで買って来てしまいました。
確かに、ワサビ醤油で大変美味しくいただけますが・・・。
・・・やっぱり、これはマグロじゃあねえ!!
三宅島(伊豆諸島)名産の明日葉。島に恋焦がれている私は明日葉が大好物です。
天麩羅が一番好きなのですが、メタボリックなので・・・。
この間、島に行って来た時に、呑み屋さんのお通しで出てきた煮浸しを、記憶を頼りに作ってみました。
・・・もちろん、全部適当です。
アクが有るだろうから、ひと湯掻きして、出汁に醤油と酒とみりんと砂糖(まろやかな甘みが好みの方はみりんだけでも良いでしょう。
はっきりとした甘党の方は砂糖を多めに。)全部目分量で入れて、1時間ほど煮込んで、すりゴマをかけて出来上がりです。
明日葉は癖のある野菜ですが、
栄養は満点!!
一説によると三大栄養野菜(明日葉・ゴーヤ・モロヘイヤ)だそうで、酒のつまみ、箸休めにもってこいです。
・・・私の場合、呑んだ後、仕上げにラーメンという選択肢はありませんで・・・。
大抵が、どういうわけか肉まんか卵かけご飯です。
小さい方が三宅島で採れるウコッケイの卵。常温で三週間ほどは生食出来るんだそうです。(細菌を寄せ付けないんだそうで。)
釣りをやらない人も、みんな! 三宅島に行こう!!
いつも釣ってきたメジナは4〜5日は刺身で食べます。
が、冷凍した奴はどの位まで刺身にできるのか??
これは前回釣ってきた奴なので、一ヶ月弱経っておりますが、充分、いけました。
もはやここまで来ると、
『旨いかどうか?』と言うよりも『あたらないかどうか?』です。
今度は二ヵ月後に挑戦してみます。
知り合いからフグのヒレを頂きまして、ヒレ酒をやってみました。
その人が教えてくれた通りに
焼き網の上にアルミホイルを敷き、極々弱火にて焦げ目が付くまで・・・。じっくりと・・・。急がずに・・・。・・・1時間ほど掛かってしまいました。
蓋付きの湯飲みに入れて、
沸騰寸前まで熱燗にした酒を注ぎます。気化しているアルコールに着火させたら、蓋をして、少しおく。
さてさて、頂きましょうか。見ての通り、楽しくも侘しい一人鍋です。
ヒレ酒、なかなかでありました。
・・・今度は身の方をくれると嬉しいのですが・・・。
ちなみにこの湯呑みは真打になったときに、さん喬師匠が下さったものです。
高座用に下さったのは間違いないのですが。先ず、ヒレ酒で使ってしまうなんて、私はなんて罰当たりなんでしょう。
言わずと知れたフキであります。店頭に並んでいたので、つい衝動買いをしてしまいました。
(おいらは主婦か!?)
子供の頃には見向きもしなかった食べ物の一つですが・・・。近頃はこういうものが旨いと思えるようになって来ました。
ただ、なにしろ、フキというものを買ったのが初めてなもので、どうしたら良いのかよく分かりません。
・・・おっと、説明書が添付されておりました。
板摺り(要は塩もみ)をして、湯がいて、薄皮をむく?? 結構、手間がかかるんですねえ・・・。
写真は丁度、この下ごしらえが完了した所です。
何か、軽〜い充実感を感じたので、アップしてみました。
・・・さて、ここからどうしたものか?
とりあえず、始めてしまったので・・・。昨日食べた、メジナの白子です。
鮮度の問題なのか、スーパーで売っている鱈の白子よりも身がしっかりしていて扱いやすいです。
結構量があったので、色んな事をして食べてみました。
刺身は実に癖がなく、思った以上にサッパリとしていました。ポン酢でも醤油でもいけますが、私は醤油派。塩も良いかも・・・。
ソテー・・・というかムニエルです。塩、胡椒をして、小麦粉をふってオリーブオイルで焼く。
ひっくり返したときにバターを入れる。『刺身があるから。』と思い、少し良く焼きましたが、もう少しレアな方が美味しかったかも・・・。
塩焼きはただ塩を振って焦げ目が付くまで焼きました。これは正解。もっと焼いても良い位だと思いました。焦げた所が香ばしくて・・・。
又、呑みすぎちまったい!
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